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エプソン AY330S の電源ユニットの規格/AcBel PC7067 |
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まず最初は、下の写真のように、金属製のクリップを電源ユニットとパソコン本体の接触面に挟んでみました。
電源ユニットの振動がパソコンのフレームに伝わり共振音が出ていたので、これにより、若干、共振音が低減しました。でも、せいぜい「ギー」という音が「ジー」になるだけという感じで、効果は気休め程度でした。

(金属製のクリップを挟むと共振音が低減)
また、電源ユニットをパソコン本体に取り付けているネジをはずすと、同じように共振音が低減しましたが、こちらも気休め程度のものでした。

(電源ユニットの取り付けネジ3本をはずすと共振音が低減)
そこで、いっそのこと静かな電源ユニットに交換してしまおうと考え、電源ユニットについて検討することになりました。
AY330Sに搭載されている電源ユニットは、AcBel社製の PC7067 で、容量は250Wでした。これは一般的なATX電源ではなく、TFX電源(TFX規格の小型電源)ですが、これと容量、配線の本数と長さ、コネクターの形状、ピンアサイン(コネクタの端子(ピン)と配線の信号の一致(ピンの配列))が一致すれば、他の電源ユニットに交換できます。
さらに、PC内に取り付けることを考えれば、ファンの位置(空気の循環)、電源の大きさ(形状)とネジ穴の位置まで合えば完璧です。

(エプソンAY330S用の電源ユニット、AcBel社製 PC7067(同じ型番でも違いがある))
《エプソンAY330Sに搭載されているAcBel PC7067の場合》
1 … マザーボード ATX24ピン(標準サイズ)
2 … CD/DVD-ROMドライブ SATA
3 … HDDドライブ SATA
この電源ユニット(AcBelのPC7067)は、Dellとエプソンで使われているみたいですが、型番が同じでも配線やコネクターの形状に違いがあるようです。特に、マザーボードにつなぐコネクター(ATX(規格)24ピン)の大きさが、標準サイズ(スタンダード)と小さい(ミニ)の2種類あるので注意が必要です。
なお、市販の電源ユニットを購入するとしたら、ATX24ピンは標準サイズのものしかありません。ミニサイズは特殊なコネクターなので、もし、Dell、HP(ヒューレット・パッカード)、エプソン等のパソコンを買って、ATX24ピンのコネクターがミニサイズだった場合には、
コネクターが適合しないので市販の電源ユニットに交換できません。
その場合は、自分で配線を加工するか、「スタンダードATX24ピン(メス) ⇒ ミニATX24ピン(オス)」への変換コネクターを購入する必要があります。(なお、この変換コネクターは、海外では手に入りますが、日本国内では販売していないようです。海外サイトでは、「ATX 24 PIN TO HP MINI ATX 24 PIN」等の名称で販売されていますので、
セカイモン等を利用して個人輸入することは可能でしょう。)
幸い、AY330Sの場合は標準サイズだったので、市販の電源ユニットを買えばそのまま取り付けできますから、変換コネクターを入手する必要はありませんでした。
そして、規格の合う電源ユニット(TFX電源)で静かなものを探して、アマゾンで次の商品を購入しました。これは、玄人志向というメーカーのTFX電源ユニットで、容量は300W、電源出力のコネクターは20ピンまたは24ピンATX(20+4で実現、標準サイズ)、SATAは3つあるので問題なし。配線の長さも大丈夫そうです。音も8cm静音ファンとのことで、静かそうです。
(ちなみに、大きさ(寸法)もネジ穴の位置も同じです。)価格は6,199円でした。

(玄人志向のTFX電源ユニット「KRPW-TX300W/90+」 容量300W、8cm静音ファン)
それでは、さっそく電源ユニットを交換してみましょう。
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