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感光体ドラムの交換 3 〜黒い線(筋)の正体〜

感光体ドラムの故障
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トナーカートリッジの交換
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転写ローラーの故障

エプソン LP-S1100/転写ローラの故障(変質)
せっかく感光体ドラム(トナーカートリッジ)を交換したのに、わずか1日で再び黒い線を見た時は、本当に顔が蒼くなりました。

「たった1日で故障かよ!」

しかし、あせる気持ちもありましたが、予想するに、これは、感光体ドラムの表面にトナーの汚れがついているからだと思ったので、トナーがドラムの表面に固着する前に、今ならふき取れば直るのではないかと考え、白紙の紙を何枚も印刷してみました。(紙でトナーをふき取るためです。)

すると、何枚目かで黒い線が消えたのです。その後、実験を重ねた結果、次のことがわかりました。

印刷を開始すると最初の2〜3枚に黒い線が入り、その後は消える。しかし、次の印刷まで1〜2時間の間が空くと、再び黒い線が入る。

そして、このことから原因を考えた結果、転写ローラーに疑いの目を向けることになったのです。



(赤い矢印で示した黒いゴム製のローラーが転写ローラーです)


この黒いゴム製の、スポンジ状の素材で出来たローラーが、転写ローラーと呼ばれるものですが、これは用紙を印刷する際の重要な部品です。

感光体ドラムとこの転写ローラーの間を印刷する用紙(紙)が通過します。この時、感光体ドラムにトナーが乗っかっていて、回転するドラムの上を用紙が通過しながら、ドラムのトナーが用紙に付着(印刷)するわけですが、その時に、用紙の裏側から用紙をドラムに押し当てているのが、この転写ローラーなのです。

しかも、ただ押し当てているだけでなく、トナーを付着(転写)させるために電気を帯びます。ドラム側とはプラスとマイナスが逆の電気をローラーに帯電させ、用紙の裏側から押しつけることによって、トナーが用紙に転写(印刷)されます。

このように重要な部品なので、転写ローラーを触ったり、傷をつけたりしないようにという注意書きが説明書にもあるのです。例えば、転写ローラーの一部に傷があり、帯電が欠けると、その部分のトナーが転写されず、白抜けで印字されるような事態になります。

ところで、転写ローラというのは、このように紙の裏側から押し当てるローラーなので、例えば、転写ローラーが汚れていた場合は、紙の裏側が汚れることになります。しかし、常に感光体ドラムと転写ローラーの間に用紙があるわけではありませんから、印刷しない(用紙が通過しない)時間帯は、感光体ドラムと転写ローラーは接触していることになります。 このため、転写ローラーの汚れや不具合は、感光体ドラムにも影響を与える可能性があるのです。

そこで、転写ローラーを良く見てみると、感光体ドラムの時と同じように、端から端まで一直線に表面の素材が変質している部分があるように感じました。しかし、これが原因なのか、正直良くわかりません。

転写ローラーにトナーの汚れが付着していて、その汚れが感光体ドラムに移るのか、あるいは、転写ローラーの素材が劣化・変質して、感光体ドラムと接触することでドラムが汚れるのか、はたまた、転写ローラーに不具合があり、静電気の影響でトナーがドラム上に滞留して汚れとして付着するのか、予想はすれど正確なところはわかりません。

ただ、はっきりしたことは、プリンターを使用せずに長期間放置したことで、感光体ドラムと転写ローラーの接触面に異常が生じ、ドラムとローラーの、両方が壊れたということです。

そして、転写ローラーの交換となると、新しいプリンターを買った方が安いので、もう修理はあきらめました。

結局、転写ローラーはそのままにして、その代り、プリンターを使用する毎に前カバーを開けたり閉めたりすることに決めました。(笑)




(電源OFF時は、プリンターの前カバーを開けた状態で保管)


このように、感光体ドラムと転写ローラーの接触を避けて保管していると、次に印刷するときも黒い線は印刷されません。また、連続して印刷している間も黒い線は全く出て来ません。 しかし、次の印刷まで1〜2時間以上経つとまた黒い線が入りますので、そういう場合は、前カバーを開けて運転を停止します。実に面倒くさいです。利便性を考えたら、新しいプリンターを買った方が良いです。

ちなみに、感光体に光を当てるのは良くありません。感光体ドラムにはシャッターもついていますが、光を当てないためには、やはり前カバーは閉じておいた方が良いでしょう。私の場合は、もう諦めているので、壊れても構わないつもりで前カバーを開けっ放しにしています。(写真では透明な袋をかぶせてありますが、現在は、ほこりと光を遮断するため、市販のプリンターカバーを買って、プリンターの上から覆っています。)



トナーカートリッジの交換
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