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文頭の「なので」の使い方について


「なので」に違和感
どういうわけか、最近になり(2018年頃)、突然「なので」という言葉が気になるようになりました。そのため、色々と調べてみたのですが、同じように調べる人の参考になればと、まとめてみました。

「なので」という言葉は、本来次のような使い方のはずです。

明日は雨なので、傘が必要です。
今日は雨が降っているので、傘が必要です。

ところが最近、次のような使い方をする人がいます。

明日は雨です。なので、傘が必要です。
今日は雨が降っている。なので、傘が必要です。

「なので」は、「AなのでBです。」というように、文の途中に入る言葉なのですが、文を途中で「マル(句点)」で切ってしまい、文の頭からいきなり「なので」で始めるのです。これは明らかにおかしな使い方です。もし、文の途中で「マル(句点)」で切るのなら、普通は次のようになると思います。

明日は雨です。だから、傘が必要です。
今日は雨が降っている。そのため、傘が必要です。

文を途中で切らないで続ければ「なので」で良いですが、いったん切ってしまったら、普通は「だから」とか「そのため」などを使うはずです。

このように文頭に「なので」を使うやり方は、世の中に存在しなかった言葉です。見たことも聞いたこともない言葉の使い方です。それが、なぜか2018年頃になって、急に私の目や耳に飛び込んでくるようになったのです。この頃、何があったのか知りません。しかし、インターネットの書き込み、文章、テレビで、文頭の「なので」を見聞きする機会が急激に増えたのです。

文頭に「なので」を使う人は、その丁寧語である「ですので」も使います。昔なら「だから」「ですから」と言ったと思うのですが、この「ですので」という言葉も目立つようになりました。

それからは、気になってしまって、余計に注意してしまうせいか、不快感が増大してしまいました。おかしな言葉の使い方なので、脳が拒否反応をするのでしょうか。耳につく何だか嫌な感覚、違和感を感じてしまうのです。

文頭の「なので」は、2000年頃から広まったのか?

インターネットで調べてみると、私と同じように文頭の「なので」に不快感を感じている人も多くいることがわかり、ほっとしましたが、それと同時に、この文頭の「なので」は、かなり以前から使われていて、最近では新しい用法として辞書にまで登場していることを知りました。2004年にはNHKの番組で取り上げられたり、2008年にはNHKがアンケート調査をしたり、新聞記事になったり、マスコミでも話題に上ったようです。私も随分と遅れて気づいたものです。

振り返れば、この文頭の「なので」に初めて接したのは、2001年になります。アルバイト先の会社で出会った、当時確か29歳(2018年時点で46歳)ぐらいだった男性です。おかしな言葉をしゃべる人だと思いましたが、その人が地方出身者だったため、その地方の方言みたいなものか、あるいは個人的な口癖だと思っていました。実際、その職場には他にも20代の若者や20歳前後の大学生も複数いましたが、誰もそのような言葉を使う人はいませんでしたし、その職場には1年いましたが、1年経っても誰も真似をする人はいませんでした。まさか、その当時にテレビで芸能人が使ってるとか、一部の若者に広まってるなんて思ってもいませんでした。

新語、流行語というのは色々ありますが、テレビの影響、有名人、芸能人の影響で広まるというのが多いと思います。この文頭の「なので」も、最初に使ったのは芸能人の○○さんだとか噂もあるようですが、元をたどればそこに行きつきます。女の人では「なのでぇ〜」と語尾を伸ばすしゃべり方をする人もいますし、元は若者の流行語だと思います。現在では、有名作家の著書の中にも書かれたり、テレビドラマの中で、役者のせりふで「なので」が使われた事例もあるそうです。それじゃあ、広まるわけですね。

しかし、この「なので」。他の新語、流行語とは何か違います。若者の流行語が定着したものとしては、「まじ」「超」「めっちゃ」などがありますが、これらは会話では使われますが文章には書かれません。より正確に言えば、くだけた会話や文章には使われますが、かしこまった会話や文章には使われないということです。その一方、「なので」は、正式な会話や文章にまで使われているのです。アナウンサーまで使っています。知ってか知らずか、正しい言葉という感覚で広まってしまったのだと思います。

なお、私は新語、流行語には全く違和感がありませんし、私自身、時々口から出るときもありますが、この「なので」にだけは不快感があるのです。恐らくそれは、単語か用法(言葉の使い方)かの違いによるものだと思います。新語、流行語と言ったら、単に新しい言葉(単語)というだけですから、よほど変なアクセントでもない限り不快感は起こらないと思います。一方、「なので」は、元々知っていた言葉の使い方の変更になるわけですから、頭が混乱するのかもしれません。

省略してしゃべることが世の中の流行だからか?

ところで、最近、「なので」とセットにして「なのに」も増えて来たように感じます。「なのに」は昔からありましたが、大部分の人は「それなのに」を使っていたと思うのです。「それ」を省略して「なのに」だと考えると、「なので」に関しても「それなので」「そういうことなので」を省略して「なので」と言っているという見方もできます。「それでも」→「でも」、「それなら(ば)」→「なら(ば)」、「それにもかかわらず」→「にもかかわらず」、「だけ(れ)ど」→「け(れ)ど」と、省略される言葉は多いです。 ただ、「それなので」という言い方は元々あまり聞かないので、省略した使い方だとしても、何かすっきりしません。その点も、「なので」に違和感が出る理由なのかもしれません。「それなので」という言い方が広まる前に、いきなり「なので」になってしまったという感じでしょうか。

なお、良くよく会話を聞いてみると、人によっては、大部分が「だから」で、一部にだけ「なので」を使っている人もいます。

だから、○○です。
だから、○○です。
なので、○○なんです。

と、言っている場合があります。こういう場合は、「そういうことなので」を省略して「なので」と言っているのだと思いますし、違和感は少ないです。その一方で、全てが「なので」の人もいます。

なので、○○です。
なので、○○です。
なので、○○なんです。

こういう場合は、本当に強く違和感を感じます。

違和感を感じる人は諦める(慣れる)しかない

それでは、私はどうしたら良いのか。

これはもう慣れるしかありません。

どうも言葉というのは時代と共に変わるものという認識が世間一般に受け入れられているようです。

そのため、それを否定することはせず、辞書にも載るわけです。NHKの場合も、使用は控えているようですが禁止とまではしていないようです。

10年前のNHKのアンケート結果などを見ると、現時点(2018年)で40代から下の年齢の世代が、この言葉を多く使っているようです。確かに、テレビを見てもそういう印象ですし、2001年にアルバイト先で出会った彼も今は40代です。最近、急に「なので」が目立つと感じるのは、30代、40代の「なので」世代がテレビやインターネットに登場する機会が増えたからなのかもしれません。

あと数十年したら、「なので」に違和感を持つ世代はみんないなくなり、当たり前のように「なので」が使われる時代が来るのかもしれません。

そういうことなので、慣れないといけないのですが、今のところ全く慣れません。正直に言うと、おかしな言葉という意識があるため、自分ではこの言葉を使いたくないんです。「な」から始まるのが耳障りな感じがして嫌なんです。

最近は、文章を読むのも疑心暗鬼です。最後まで読み終えて、「なので」が出て来ないとほっとします。「だから」「ですから」「そのため」「したがって」と書かれた文章を見ると安心します。ところが、読んでいる途中で「なので」が出て来ると、妙なストレスを感じますし、テレビで誰かが「○○なんです。なので、」なんてしゃべると、ちょっと何か引っかかるんですね。

果たしてこの先慣れるのか?
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